令和4年12月
独り生まれ 独り死に 独り去り 独り来たる
令和4年11月
劇場があって劇が演じられるのではない。劇が演じられると、劇場になるのである。
令和4年10月
釈迦仏の本土は実に娑婆世界なり
令和4年 9月
古人の跡を求めず 古人の求めたる所を求めよ
令和4年 8月
咲いたら花だった 吹いたら風だった それでいいでないか
令和4年 7月
前に古人を見ず 後に来者を見ず
令和4年 6月
過ちて改めざる 是を過ちと謂う
令和4年 5月
静中の静は真の静にあらず
令和4年 4月
世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
令和4年 3月
先を争うの経路は窄(せま)し。退き後(おく)るること一歩なれば自ら一歩を寛平にす。
令和4年 2月
引く人も引かれる人も水の泡 浮世なりけり淀の川舟
令和4年 1月
人必ず自ら侮(あなど)りて 然(しか)る後(のち)に人之(これ)を侮る