私は失敗したことがない。
一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。
‐トーマス・エジソン‐
【原文】
I have not failed.
I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
【解説】
電球を発明したエジソンが、その成功までの過程を振り返ってこう述べたという。
うまくいかなかったのなら、それは成功ではない。しかし、その結果を失敗だと後ろ向きに考えず、一つの新しい発見を成し遂げたのだと前向きに考える。発見した方法では何故うまくいかなかったのかを考えることによって、うまくいく方法の発見に近づくことが出来る。そうすれば費やした努力は無駄にはならない。失敗をマイナスのまま終わらせるか、プラスにして次へ繋げられるかは自分次第である。それができたから、エジソンは発明王と称される程の功績を残せたのではないだろうか。
世の中に絶対的な価値はない。幸福も不幸も自分の心の持ち方によって決まる。それが仏教の考え方である。同じ出来事であっても様々な受け止め方がある。一時の感情や一つの価値観にとらわれず、様々な角度から物事を見れば新しい姿が見えてくる。それができるよう導いてくれるのが仏様の教えである。仏様の導きによって今までとは違う見方ができるようになった時、悟りへの道が開かれ、より良い心をもって生きられるようになる。